海上自衛隊は14日、青森県の陸奥湾で行われている機雷戦訓練を報道陣に公開した。この訓練は、イランとアメリカの対立が続くホルムズ海峡に機雷が敷設された可能性を踏まえ、自衛隊の掃海艦艇派遣が政府内で検討されている中で実施された。
訓練の概要と参加規模
訓練は毎年実施されているもので、今年は11日から23日までの日程で行われている。全国の部隊から掃海艦艇や母艦など10隻、哨戒機や掃海ヘリコプターなど8機、約800人の隊員が参加している。
この日は青森県むつ市の大湊基地沖合約8キロの海域で行われ、報道陣は掃海艇「はつしま」に乗船し訓練を見学した。
公開された機雷処分の模様
公開された訓練では、ホバリングするヘリコプターから水中処分員が降下し、海上に浮かぶ模擬の機雷を処理する様子が披露された。また、海中の機雷に取り付けられたワイヤをカッターで切断し、機雷を海面に浮上させるための掃海具を投下する訓練も行われた。
ホルムズ海峡派遣の背景
掃海部隊の海外派遣は、1991年に自衛隊として初めてペルシャ湾で機雷処分を行った実績がある。現在、イラン情勢によりホルムズ海峡が封鎖され、日本へのエネルギー供給が滞るリスクが高まっている。日本政府は戦闘終結後の掃海部隊派遣を検討しており、今回の訓練はその一環とみられる。
水陸両用戦機雷戦群司令の池内出海将補は、ホルムズ海峡への派遣について「様々な環境に応じて適切に任務ができるように平素から訓練をしている」と述べた。その上で、「我が国周辺海域にはない難しさ、過酷さはあると想像している」と課題を認めた。
今後の展開
政府はホルムズ海峡の安全確保とエネルギー供給の安定化に向け、国際的な協調も視野に入れながら対応を進める方針。掃海部隊の派遣が具体化すれば、自衛隊の中東での活動が再び注目されることになる。



