小泉進次郎防衛相は22日、訪問先のベルギーで、核戦力を増強する欧州の動向に言及しながら「あらゆるタブーなく議論をしなければ、もはやどの国も一国で安全保障を確立することはできない。これは当然のことだ」と述べた。
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長との会談後、記者団に語った。ベルギーに先立って訪れたフランスが核弾頭の増強を表明していることを念頭に「フランスは核政策を変更し、これからドイツとの訓練も含めて新たな展開を見せようとしている」とも指摘した。
非核三原則の見直しが焦点
政府が年末に安全保障関連3文書の見直しを予定する中、非核三原則を見直すかが注目されている。小泉氏の発言は、核をめぐる議論の必要性を改めて示唆した形だ。
小泉氏は17日のインターネット番組「言論テレビ」でも、ジャーナリストの桜井よしこ氏とのやりとりのなかで、核をめぐる議論について「触れざるを得ない」と発言していた。
非核三原則は核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」とする国是で、高市早苗首相は「持ち込ませず」の見直しを持論としている。
政府見解は堅持も明言避ける
小泉氏の発言をめぐり、木原稔官房長官は23日の会見で「非核三原則を政策上の方針として堅持している」としたうえで、安保3文書の改定で非核三原則の見直しを検討するかについては明言しなかった。
一方、広島を地盤とする寺田稔衆院議員(自民)は23日、非核三原則について「今後も堅持しなければならない国是として考えている」と、首相官邸で記者団に語った。



