国民に親しまれてきた「ラジオ体操」が進化を続けている。100年近い歴史があり、最近ではスマートフォンのアプリが登場している。
公式アプリにAI採点機能、ダウンロード数は約9万
「ラジオ体操公式アプリ」は2025年11月にかんぽ生命保険が提供を始め、ダウンロード数は約9万に達している。「AI採点機能」が付いていて、スマホのカメラで自分の動きを撮影すると、AIが13の体操種目ごとに動きを分析し、点数や改善点を教えてくれる。
夏休みなどに使われてきたおなじみの「出席カード」も再現し、離れた家族や友人と成果を共有できる。今年7月に栃木県上三川町で実施されたラジオ体操会(かんぽ生命提供)でも、こうした新機能が活用された。
100年の歴史、初代は1928年に制定
ラジオ体操の歴史は、1928年(昭和3年)にかんぽ生命の前身である旧逓信省簡易保険局が制定した「国民保健体操」に遡る。アメリカの生命保険会社が行っていたラジオ放送による健康体操をヒントにした。
現在、最も親しまれている「ラジオ体操第1」は、戦後の1951年に誕生した3代目。わずか3分間で全身にある約650の筋肉のうち、約400もの筋肉を動かせる。
愛好者2064万人、普及のきっかけは巡回ラジオ体操
ラジオ体操は、週1回以上取り組む「愛好者」が約2064万人、直近1年間で1回以上実施した「実施者」は約4054万人に上ると推計されている。
普及の大きなきっかけになったのは、1953年から続く「巡回ラジオ体操・みんなの体操会」だ。夏休みにNHKのラジオを通じて生放送され、全国各地の子どもたちの規則正しい生活習慣作りに活用されている。