無許可選挙カーレンタルで維新が兵庫県議の門隆志氏を除名処分
無許可選挙カーレンタルで維新が兵庫県議を除名

維新の会は26日、無許可で選挙カーを貸し出すレンタカー業を営んでいたとして、門隆志・兵庫県議(59)=3期目、宝塚市選出=を除名処分にした。門氏は、道路運送法で義務づけられている貸渡実績報告書の提出もしていなかった。

「許可も移ったという認識」

朝日新聞の取材に対し、門氏は自身の会社が許可を得ていなかったことを認めた上で、「レンタカー業の許可を得ていた別会社から事業譲渡されたため、許可も移ったという認識だった」と話した。毎年必要な報告書を出していなかったことについては「知らなかった。認識が甘いと言われればそうかもしれない」と述べた。

少なくとも7人の維新候補に貸し出し

朝日新聞が情報公開請求で入手した「選挙運動用自動車使用証明書」や取材によると、門氏が代表を務めるレンタカー業の合同会社「MoCuri(モキュリ)」(6月に解散)は2022~25年、兵庫県内の市議選や県議選、衆院選で少なくとも7人の維新候補に選挙カーを貸していた。道路運送法は、国土交通相の許可を受けなければ、業として自家用自動車を有償で貸し渡してはならないとしている。神戸運輸監理部の兵庫陸運部輸送部門によると、モキュリはレンタカー業の許可を持っておらず、貸渡実績報告書の提出もなかった。

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公費で賄われるレンタル代

門氏によると、初めての貸し出しは16年ごろ。当時は家族が代表を務める別会社名義で貸していたが、20年2月にモキュリに事業譲渡されたため、許可もあると考えていたという。選挙カーは1日当たり1万6100円までレンタル代金が公費で賄われる。モキュリは「わ」ナンバーや「ほ」ナンバーの車を貸し出し、1日1万6100円を受け取っていた。門氏は「僕は単純に選挙カーが好き」と話し、看板を明るくするなどこだわっているが「もうかっていない」と述べた。

政務活動費の過大受給疑惑も

門氏は、自身の事務所がモキュリの事務所も兼ねていたことが問題視されている。事務所の家賃や光熱費など約190万円を政務活動費で過大に受け取っていたとして、維新の会県議団から返還を求められている。門氏は「問題はない」として返還する意思を示していない。兵庫維新はこれまで複数回門氏のヒアリングを重ね、今月中旬には党紀委員会を開いて調査を進めていた。

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