福岡県議会の金銭授受疑惑を巡り、大阪府の吉村洋文知事が「福岡は副首都にはなれない」と批判した発言について、福岡市の高島宗一郎市長は21日の定例会見で、「福岡県に対する叱咤(しった)だと思っている」と受け止めを語った。福岡市は福岡県や北九州市と連携し、東京首都圏のバックアップ機能を担う「副首都」の指定を目指している。
吉村知事の批判と背景
吉村知事は16日、福岡県議会の金銭授受疑惑に関連し、「議長になるのに多額の現金を要求しているとか、そんなレベルの話をしているようでは、日本の副首都を引っ張るようなエリアにはならないんじゃないか」と批判。その上で、「問題点を出し切って、改革して、福岡の成長、そして発展を引っ張ってもらいたい」と述べていた。
高島市長は、吉村知事が4月に福岡市を訪れ、日本維新の会の地方議員らに「福岡は副首都にふさわしい」と呼びかけていた経緯を挙げ、「(吉村知事は)副首都に本当に全力をかけていたのを知っている。一緒に頑張ろうと言っていた福岡県からこのようなニュースが出るというのはがっかりしているだろうし、福岡県に対する叱咤だというふうに思っている」と話した。
副首都を巡る地政学的優位性
高島市長は、副首都の選定について、東京首都圏で災害が起きた際のバックアップ拠点という観点から、「東に対する西、太平洋側に対する日本海側という(地政学的な)優位性は変わらない」と強調。福岡の立地条件が副首都としての適性を有しているとの認識を示した。
一方、金銭授受疑惑に対しては、「一日も早く解明すべき、正すべきところは正していただきたい」と述べ、早期の真相解明と是正を求めた。
県議会の金銭授受疑惑の概要
福岡県議会では、複数の議長・副議長経験者から、就任前後に自民会派幹部らに大金を渡したとの証言が相次いでいる。一方、自民会派幹部らは疑惑を否定している。この問題は、福岡県政の信頼を揺るがす事態となっており、副首都構想にも影を落としている。
高島市長は、福岡市として県や北九州市との連携を継続し、副首都実現に向けた取り組みを進める姿勢を示した。吉村知事の発言を叱咤と受け止めつつ、福岡の成長と発展を目指す考えを改めて強調した。



