ロシア最高裁判所は10日、リベラル政党「ヤブロコ」について、9月のロシア下院選から排除することを認めた。ヤブロコはロシアで事実上、唯一の「反戦政党」として活動する。下院選に参加するのはウクライナ侵攻を支持する政党だけになり、早期停戦を求める有権者は、意思表明の機会を奪われることになる。
ヤブロコ側は異議申し立てへ
ヤブロコ創設者のヤブリンスキー氏は決定を受け、「選挙からの排除は、政府に都合の悪い質問をする人々との対話の拒否を意味する」と反発し、異議申し立てをすると表明した。
ヤブロコの候補者名簿は先月、ロシア中央選挙管理委員会によって登録された。だが、侵攻を支持する民族主義政党「祖国」が7日、違法に調達した資金を使い、フェイスブックなどロシアで禁止されているSNSで選挙運動を行っているとして、下院選からの排除を最高裁に訴えていた。
ヤブロコの歴史と立場
ヤブロコは1993年に結成された。2022年に始まったウクライナへの全面侵攻を批判し、停戦を呼びかけ続けてきた。今回の下院選でも「平和と自由のために」をスローガンとしたが、侵攻を支持する他の野党からは「米欧のスパイで裏切り者だ」などと批判を受けていた。



