ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は、米国がロシアの長距離攻撃に関するウクライナへの情報提供を「再開した」と述べた。18日に放映された米NBCテレビとのインタビューでの発言をロイター通信などが伝えた。
情報提供停止の経緯
ウクライナは従来、探知されたロシアの長距離攻撃に関する情報を米国から受け取り、迎撃に活用してきたが、最近は情報提供が停止されたと伝えられていた。ゼレンスキー氏は13日、首都キーウに対する12日夜のロシアの弾道ミサイル攻撃について「パートナー国(米国)から警告がなかった」と表明。ウクライナ空軍によると、13日夜の弾道ミサイル攻撃に関しても米国からの通知はなかった。
スターシールドの機能制限問題
両国間では最近、ウクライナがドローン(無人機)制御に活用してきた米スペースX社の人工衛星インターネット通信システム「スターリンク」の軍事用サービス「スターシールド」の機能が制限される問題も発生。ウクライナ軍のドローンの飛行速度が下がり、運用に支障が生じた。機能制限は15日までに解除されたとも伝えられたが、ゼレンスキー氏は17日、制限がなお続いていると表明した。
米政権への懸念と今後の動き
ウクライナは、ロシアの長距離攻撃に関する情報提供の停止やスターシールドの機能制限について、ロシア寄りの姿勢を強めるトランプ米政権による圧力だとする見方を表明。ロイター通信も15日、スターシールドの機能制限は米ホワイトハウスの決定だと伝えた。ただ、米国側はこれらの見方や報道を否定している。
一方、ゼレンスキー氏は18日、対露和平交渉を仲介するウィットコフ米和平交渉担当特使、トランプ米大統領の娘婿クシュナー氏とリモート会談したと発表した。米ウクライナ関係の修復などを協議したとみられる。