米軍、採用難で入隊基準を緩和 タトゥー容認や体脂肪率上限引き上げ
米軍、採用難で入隊基準を緩和 タトゥー容認や体脂肪率上限引き上げ

アメリカ軍は2022年ごろから、陸・海・空軍がそろって、全軍志願制が始まって以来の半世紀で最も深刻な採用難に直面した。この状況を受け、空軍は入隊の壁になっていた規則を見直した。首の後ろや手の小さなタトゥーを認め、体脂肪率の上限は男性を20%から26%に、女性は28%から36%に引き上げた。日本では「中等度肥満」とされることもある水準だ。大麻検査で一度引っかかっても再挑戦できるようにした。

採用難で見直された入隊規則

人手不足とはいえ、そこまで基準を緩めてよいのかという疑問もある。連載「『世界最強』の足元 米兵養成の現場から」では、アメリカ陸軍の「未来の兵士準備課程」を訪ねた。太っていても軍隊に入れるのか、自称「世界最強」なのにそれでいいのか、という疑問が取材の出発点だった。

「未来の兵士準備課程」の現場

サウスカロライナ州のフォートジャクソン陸軍基地では、2026年2月24日に「未来の兵士準備課程」に参加したばかりの訓練生たちが撮影された。男性は丸刈りで、女性の髪形にも規定がある。

採用難と文化戦争への対応

米軍は採用難と文化戦争に揺れながら、「世界最強」の維持へ向けた戦略を模索している。空軍の規則見直しはその一環であり、最高の質の人材を掘り起こす狙いがあるとされる。