Anthropic、小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」発表 最速でコスト削減
Anthropic、小型AI「Claude Haiku 5.5」発表

米Anthropicは10月7日(現地時間)、Claude 5.5シリーズの小型AIモデル「Claude Haiku 5.5」を発表した。同日からClaude Platformのほか、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azureで利用できる。APIのモデルIDは「claude-haiku-5-5」である。

最速の小型モデル、用途は要約や検索など

Haiku 5.5は、大量処理やコストの制約が厳しい用途を想定したモデルである。主な用途として、要約、情報の圧縮、データベース検索、分類などが挙げられている。各モデルを標準速度で比較した場合、同社がこれまで提供したモデルの中で最速であり、ライブカスタマーサポートやブラウザー操作など、応答速度が求められる用途にも適するという。

ベンチマークで性能向上、前世代を大幅に上回る

Anthropicが公表したベンチマークによると、Haiku 5.5は前世代のHaiku 4.5から性能が向上した。コンピューター操作を評価するOSWorld 2.1のオフラインサブセットでは72.4%を記録し、Haiku 4.5の15.7%を大きく上回った。エージェント型コーディングのTerminal-Bench 4.0では39.2%、知識労働を評価するGDPval-AA v2.1では1620を記録した。比較対象として示されたGPT-6 Lunaは、それぞれ48.9%、16.4%、1437だった。

処理の「effort」調整が可能に、料金は最大90%安く

Haikuシリーズとして初めて、処理時の「effort」を調整できるようになった。用途に応じてコストを抑える設定と、より高い推論性能を狙う設定を使い分けられる。複雑なエージェント型コーディングなどでは、引き続きSonnet 5.5やOpus 5.5の使用が推奨されている。Haiku 5.5はこうした処理を担う上位モデルを支援するサブエージェントとして、検索や要約など範囲を絞ったタスクに適しているという。

料金はプロンプトの長さで変わる。10万トークンまでは、100万トークン当たり入力0.10ドル、出力0.50ドル。10万トークンを超える場合は入力0.50ドル、出力2.50ドルとなる。Haiku 4.5と比べ、10万トークンまでは90%、10万トークン超では50%安い。Haiku 4.5へのリクエストの約90%が10万トークン以下だった。トークナイザーの変更によって同じ処理でも使用するトークン数がやや増えることを考慮しても、平均的な実行コストは約75%下がるとしている。