ウクライナでスターリンク利用制限、高官「米国はロシアを支援」
ウクライナでスターリンク利用制限、高官「米国はロシアを支援」

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の技術顧問は14日、衛星インターネットサービス「スターリンク」の一部ターミナルの利用が夜間に制限されたとみられると述べた。これに先立ち、ドナルド・トランプ米大統領はエネルギーインフラへの攻撃停止を呼び掛けていた。

移動速度に上限か

ウクライナは、米宇宙開発企業スペースXを所有する実業家イーロン・マスク氏が管理する衛星通信システムを、戦場での通信に利用している。マスク氏は2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ウクライナに対する立場を何度も変えている。

ゼレンスキー氏の技術顧問、セルヒー・ベスクレストノフ氏は「今夜、スペースXは移動中のスターリンクターミナルに対し、利用可能な移動速度に上限を設けた」と述べた。

さらに「わが国の防衛部隊はこの制限について事前に知らされておらず、複数の任務に支障が生じた」と説明。「明らかに、今回の措置は偶然ではなく、現在の政治情勢と関連している」と続けた。

後方支援に支障

ウクライナ政府高官はAFPに対し、今回の通信制限によって「何よりもまず、後方支援業務が大幅に制約される」と語った。

同高官は「昨夜の時点ですでに一部の制限が報告されていた。つまり、事実上、今朝のロシアによる弾道ミサイル攻撃と同じタイミングで起きている」と述べた。ウクライナ側は、13日夜にロシアのミサイルが首都キーウの発電所に着弾したと報告している。

米国への非難

一方、ウクライナ政府高官は14日、米国がウクライナとの戦争でロシアを支援しているとAFPに語った。匿名を条件に取材に応じた同高官は「米国側がロシアの弾道ミサイル発射について事前に警告しなかった事例がすでに2件ある。わが国のエネルギー部門に対する大規模な弾道ミサイル攻撃だ。その上、スターリンクの通信速度まで制限した」と述べ、米政府を非難した。