ロシアのIT大手ヤンデックスのデータセンターで、無人機攻撃による火災が発生した。同社が8日、AFPに明らかにした。データセンターを標的とした攻撃はロシア国内で初となる。
攻撃の状況と被害
SNSに投稿された映像には、モスクワから南東に位置するリャザン州の同社施設から、黒く濃い煙が立ち上る様子が映っていた。
ヤンデックスの広報担当者はAFPに対し、「無人機攻撃によりサソボにあるヤンデックスのデータセンターで火災が発生し、インフラの一部が被害を受けた」と説明。「死傷者はおらず、緊急事態省などが現場で事後対応に当たっている。データセンターは完全に停止しており、一部のサービスが利用できなくなる可能性がある」と付け加えた。
ウクライナ側の関与
ウクライナの偽情報対策センターを率いるアンドリー・コバレンコ所長は、通信アプリのテレグラムへの投稿で「お返しだ。ウクライナ軍がリャザン州にあるヤンデックスのデータセンターを攻撃した」と述べ、自国軍による攻撃であることを認めた。攻撃の様子を捉えたとされる画像も投稿した。
ロシアとウクライナの双方はここ数か月、長距離攻撃を強めており、直近ではロシアによる攻撃がウクライナのデータセンターや物流倉庫を標的にしていた。
影響と対応
リャザン州のパーベル・マルコフ知事は8日、夜間にウクライナの無人機2機を撃墜したとし、サソボ地区で企業の屋根が炎上したとテレグラムに投稿した。サソボはモスクワの東約300キロに位置する。
ヤンデックスはロシア最大手のIT企業。「ロシアのグーグル」とも称され、同国で最も人気のある検索エンジンに加え、ロシア語圏の数千万人が利用するフードデリバリーや配車アプリを運営している。
インターネットの障害を監視するサイト「ダウンディテクター・ロシア」によると、8日早朝からユーザーからの不具合の報告が急増した。