ロシアのプーチン大統領は1日、ウクライナ侵略を理由に日本が科した対露制裁を批判しつつ、「日本との協力に関心がある」と表明した。日本側からの歩み寄りを求める意図があるとみられる。モスクワ郊外で開いた専門家らとの「バルダイ会議」で述べた。
プーチン氏、日露関係悪化の責任は日本側と主張
プーチン氏はウクライナ侵略を巡り悪化した日露関係について「態度を変えたのは日本だ」と非難し、責任は日本側にあるとの主張を繰り返した。また、「日本の軍事化計画について懸念している」と強調した。
「現在の困難を乗り越えた後」に対日関係改善へ
一方、「現在の困難を乗り越えた後には、対日関係は友好、互恵的なものになる」と主張し、協力分野として経済や環境などを挙げた。ロシアで事業を続ける日本企業などの支援を露側が行っていると強調した。
また、欧州諸国などとの関係悪化を念頭に、バルト海に面したロシアの飛び地カリーニングラード州が攻撃された場合、「ロシアが保有するあらゆる兵器の使用が検討される」などと説明。核兵器使用の可能性を排除しない立場を示した。
木原官房長官、プーチン氏の発言「受け入れられない」
木原官房長官は2日の記者会見で、「厳しい日露関係はロシアのウクライナ侵略に起因している」と改めて指摘し、関係悪化の原因は日本側にあるとしたプーチン氏の発言は「受け入れられない」と語った。
プーチン氏が日露関係の重要性を指摘したことについては「留意している」とし、「露側と意思疎通を行っていくことが重要だ」との考えを示した。