メキシコの76歳「麻薬王」エル・マジョに終身刑、2.4兆円没収命令
メキシコ「麻薬王」エル・マジョに終身刑、2.4兆円没収

米連邦地裁判決の概要

米ニューヨークの連邦地裁は20日、麻薬密輸などの罪で起訴されたメキシコの「麻薬王」ことイスマエル・サンバダ・ガルシア被告(通称エル・マジョ、76歳)に対し、終身刑を言い渡した。あわせて、犯罪収益として約150億ドル(約2兆4400億円)の没収も命じている。

シナロア・カルテルにおける役割

米司法省の発表によれば、サンバダ・ガルシア被告は1980年代から2024年までの長期間にわたり、メキシコの巨大麻薬組織「シナロア・カルテル」を率いてきた。同組織は合成麻薬フェンタニルやコカインを米国に大量に密輸したほか、殺人や資金洗浄(マネーロンダリング)など多岐にわたる犯罪行為に関与した。

被告はすでに米国で終身刑に服しているホアキン・グスマン受刑者(通称エル・チャポ)とともに、シナロア・カルテルの共同創設者の一人であった。両者は長年にわたり組織を共同統率し、国際的な麻薬密輸ネットワークを構築したとされる。

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裁判の経緯と影響

サンバダ・ガルシア被告の公判には、米麻薬取締局(DEA)の職員らが出席した。同被告は2024年に逮捕され、米国に移送されていた。今回の判決により、シナロア・カルテルのトップはほぼ完全に壊滅したとみられるが、組織の残党や後継グループによる新たな動きも懸念されている。

米国ではフェンタニルなどの合成麻薬による死者が年間数万人に上り、深刻な社会問題となっている。今回の終身刑と巨額の没収命令は、麻薬組織に対する米司法当局の厳しい姿勢を改めて示すものとなった。

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