ニューヨーク・マンハッタンの連邦政府ビル前で2026年7月20日朝、男が火をつける騒ぎが発生した。現場には「ICE(移民税関捜査局)を街から追い出せ」と書かれたカートがあり、男は移民当局に対する抗議活動に関わっていた人物だと報じられている。詳細な動機は明らかになっていないが、トランプ政権の強硬な移民対策への抗議とみられる。
現場の状況と容疑者
ABCテレビが報じた現場映像には、男がビルのそばに液体をまいて着火し、勢いよく燃え上がる様子が映っている。現場からはエアガンなども見つかり、男はその場で身柄を確保された。ビル内にはICEの事務所や移民裁判所があり、ICEは同裁判所に出頭してきた移民を次々に拘束したことで物議を醸していた。
この事件は、トランプ政権が移民の取り締まりを強化する中で発生した。今年6月下旬ごろから拘束者数が再び増加していると報じられている。7月に入り、テキサス州とメーン州ではICEの捜査官に移民が撃たれて死亡する事件が相次いでおり、強硬な取り締まりへの批判や事件の説明を求める声が高まっている。
トランプ政権の移民政策と批判
トランプ政権は昨年来、移民の取り締まりを強化してきた。特に、移民裁判所に出頭してきた移民をICEが拘束する手法は「わな」だと批判されている。連邦政府ビル前での放火事件は、こうした政策への抗議の一環とみられる。
米国では移民コミュニティから不安の声が上がっており、人権団体は取り締まりの過激化を非難している。今回の事件は、移民政策をめぐる社会的緊張の高まりを象徴している。



