トランプ米大統領による対話再開の呼びかけが相次ぐ中、北朝鮮側は慎重な姿勢を維持している。背景には、前回のトランプ政権時代に主導された「ディール(取引)」に翻弄され、成果を引き出せなかった金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記の「7年前のトラウマ」が影響しているとの見方がある。
金与正氏が「良い思い出」を強調
金正恩氏の妹で、金与正(ヨジョン)党総務部長は19日の談話で「わが国家元首(正恩氏)がトランプに対して個人的に良い思い出と感情を持っているということは、すでに何度も明らかにしている」と述べ、米朝首脳間の良好な関係を強調した。
北朝鮮は、2025年1月の第2次トランプ政権発足後も米国が「北朝鮮敵視」政策を続けていると批判しつつ、トランプ氏個人への人格攻撃は控えてきた。
ICBM発射実験の凍結も配慮か
また、バイデン前政権末期の2024年10月を最後に、米本土を射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を事実上凍結していることも、トランプ氏への配慮を裏付ける材料とみられる。



