イスラエルの極右イタマル・ベングビール国家治安相は23日、ユダヤ教の断食の日「ティシャ・ベアブ(神殿崩壊日)」に合わせて、数百人のユダヤ人を率いてエルサレムにあるイスラム教の聖地「アルアクサ・モスク」の敷地内に進入した。
敷地内での祈りと主権主張
AFPの映像には、ベングビール氏と数百人のユダヤ人がアルアクサ・モスクの敷地内にいる様子が捉えられていた。多くは敷地内で祈りを捧げていた。
ベングビール氏は敷地内で撮影した映像を通信アプリのテレグラムに投稿し、「ここで何が起きているか見てほしい。ユダヤ人が祈りを捧げており、自分たちこそが正当な所有者であると感じている」と語り、「誰もが、イスラエル国こそが主権者であると理解している。まだやるべきことは残っており、神の助けを得て、われわれは前進し続ける」と続けた。
聖地の歴史と現状
イスラエルが併合した東エルサレムに位置する同モスクは、イスラム教にとって3番目に重要な聖地である。一方、ユダヤ人にとっては、古代の2つの神殿がかつて存在した場所として最も神聖な場所とされている。
同地は、歴史的経緯からヨルダンの宗教財団が管理しており、イスラエルとの取り決めによって運用のルールが決められている。この取り決めでは、ユダヤ人は訪問することは可能だが祈ることは禁止されており、礼拝が認められているのはイスラム教徒のみとなっている。
しかし近年、ベングビール氏ら強硬派は、同敷地内での礼拝などを通じてこの取り決めを破っており、ヨルダンやラマラに拠点を置くパレスチナ自治政府、イスラム教徒らから非難を浴びている。



