NTTドコモが導入した「MantaRay SON」とは?ネットワーク品質向上に期待:西日本スマホ業界新聞
NTTドコモ「MantaRay SON」導入でネットワーク品質向上へ

NTTドコモは、Nokia製の自律型ネットワーク運用システム「MantaRay SON」を導入した。これは、運用者の介在なしにネットワーク状態の変化を検知(Awareness)し、これらの変化に伴う設定変更が必要かの判断(Decision)を行い、適切な設定変更を実行(Execution)するクローズドループの自律制御を行うものだ。

MantaRay SONの特徴と期待される効果

このシステムが優れているのは、Nokiaの基地局装置だけでなく、ドコモが開発しているOREX SMOとの連携や、O-RANリファレンスモデルを採用した他社製LTE基地局装置、および他社製5G基地局装置の運用自動化にも対応できるという点だ。これまでの設備投資が無駄になることなく、ネットワークの品質を上げることができる。しかも、自動的にだ。

2023年にNTTドコモのネットワーク品質が低下した際、メディアに対して対策をアピールする時間が設けられた。その際、「コロナ禍が明け、都心のトラフィックが急増した」ということで、「都心部にあるアンテナの角度を調節していく」という話をしていた。その時、マイクロソフト「Access」の画面を見せてくれて、都心部にある基地局リストにあるアンテナ角度を手動でひとつひとつ修正していく作業をしていくのだと説明したのだった。

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過去の課題と今後の展望

「職人技」といえば聞こえはいいが、あまりにアナログな作業に驚かされた記憶がある。正直、「こりゃ、NTTドコモのネットワークが改善するにはまだ何年もかかるな」と、落胆してしまった。

すでに決算会見でも説明があるが、NTTドコモは早期にNokiaやエリクソンの技術を入れて、ネットワークの更新を図っていくべきだろう。KDDIやソフトバンクのネットワークが優秀なのは、キャリア独自のノウハウもさることながら、エリクソンやNokia、サムスン電子といったグローバルベンダーとの付き合いが大きいような気がしている。

そう言った点ではMantaRay SONはまさにNTTドコモにとっての救世主に感じるのだ。

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