イランのアラグチ外相は、米国とイスラエルとの戦闘を前に、イラン政府がホルムズ海峡の封鎖を事前に計画していたことを明らかにした。地元メディアが19日に報じたインタビューで、アラグチ氏は「最高指導部が攻撃の標的になったら、ホルムズ海峡をただちに封鎖すると事前に計画していた」と述べた。
ハメネイ師殺害と即時封鎖の背景
米国とイスラエルは2月28日朝、当時のイランの最高指導者アリ・ハメネイ師の事務所兼邸宅を空爆し、殺害した。イランは同日、ホルムズ海峡の事実上の封鎖に踏み切った。アラグチ氏はインタビューで、この封鎖が事前計画に基づくものであったことを説明した。
アラグチ氏は「どうして、戦闘の初日から封鎖したか。最高指導部が攻撃の標的になったら、ホルムズ海峡をただちに封鎖すると、事前に計画していたからだ」と語った。この発言は、イランのドキュメンタリー作家とのインタビューでなされた。
ホルムズ海峡の地政学的意義
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝であり、イランによる封鎖は国際的なエネルギー市場に大きな影響を及ぼす。今回の封鎖は、イランが最高指導部の安全を最優先事項と位置づけていることを示している。
アラグチ外相のインタビューは、イランの戦略的思考の一端を明らかにするものだ。同氏は、事前計画の存在を認めることで、イランが米国やイスラエルとの対立において、明確なレッドラインを設定していたことを強調した。
専門家の見解と今後の影響
地元専門家は、ホルムズ海峡をめぐる地政学が「リセット」されたと指摘する。イランの論理として、最高指導部の安全が脅かされた場合の報復手段として、海峡封鎖が常に選択肢にあったと分析する。
今回の暴露は、イランと米国・イスラエルの緊張が続く中で、新たな波紋を呼ぶ可能性がある。国際社会は、ホルムズ海峡の安定性とエネルギー供給への影響を懸念している。



