フランスで高校生による抗議デモとは別に、一部の暴徒による暴動が各地で起き、混乱が広がっている。市街地で相次ぐ破壊や略奪行為は、いったい誰がどのような目的でやっているのか。フランスでの暴動を長年研究してきた2人の専門家に取材した。
専門家が語る「黒ずくめ集団」の実像
フランス国立科学研究センター(CNRS)のファビアン・ジョバール研究部長は、2023年に起きた大規模な暴動に関する調査報告書の作成に携わるなど、フランスでの暴動を研究してきた。
ジョバール氏は、フランスのデモが暴動に発展しやすい理由について、まず前提として「フランスでのほとんどのデモは暴力を伴わずに行われている」と指摘する。
若者デモにみる暴力の傾向
フランスではほぼ毎日、大なり小なり数多くのデモが起きている。映画館の閉鎖への反対や、学校の学級増設、物価高への対策を求めるものなどだ。そうしたデモでは暴力は起きていない。
ただ、破壊や略奪などの暴力が生じるケースには傾向がある。それは、若者によるデモの場合だ。高校生や学生には労働組合の…
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