中国国家統計局が19日発表した今年7~9月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価の変動を除く実質で前年同期比4.5%増となった。4~6月期の4.3%増は上回ったものの、1~3月期の5.0%増をピークに成長の勢いは鈍化したまま。長引く不動産不況と、それに伴う内需の低迷から抜け出せずにいる。
1~9月期は4.6%増、通年目標は引き下げ
1~9月期で見ると前年同期比で4.6%増だった。中国政府は通年の成長率目標を、昨年の「5.0%前後」から、今年は「4.5~5.0%」に引き下げている。
不動産投資は20.6%減、固定資産投資も7.2%減
2021年に不動産大手・中国恒大集団の経営危機が表面化してから5年以上が経過したものの、不動産不況はいまだに出口が見えない。この日、同時に発表された最新の経済指標では、1~9月の不動産開発投資額は前年同期比20.6%減となり、マイナス幅の拡大が続く。不動産不況は地方財政を悪化させ、インフラ投資も減っている。これらを含む固定資産投資額全体は前年同期比7.2%減と、落ち込みは一段と深まっている。
消費は低迷、輸出が経済を支える構造鮮明に
不動産価格の下落は家計の資産を目減りさせ、消費低迷も長引かせている。消費動向を示す9月の「社会消費品小売総額(小売り売上高)」は前年同月比1.1%増と低迷したままだ。
低調な国内需要と対照的に、拡大を続けるのが輸出だ。14日に発表された9月の貿易統計(ドル建て)では、輸出額は前年同月比36.3%増、貿易黒字は50.5%増と大幅に拡大。1~9月の累計でも、ともに過去最高を更新した昨年を上回るペースで拡大しており、輸出が中国経済を支える構造が鮮明になっている。