三笠宮家の彬子さまは朝日新聞の取材に応じ、10月24日に施行された改正皇室典範について、皇室制度のあり方は国会で決められるものであり、皇族自身はその決定に関与する立場にないとの基本的な考えを示した。その上で、女性皇族の皇族費が男性皇族と同額になったことについては、女性皇族も男性皇族と同じように公的活動を行っていることを認めていただいた結果ではないか、との受け止めを示した。
三笠宮家当主が語る皇室制度の基本姿勢
インタビューは16日に三笠宮邸で行われた。祖父の三笠宮崇仁さまが亡くなってから27日で10年となるのを前に、三笠宮家の当主である彬子さまが取材に応じた。
皇室典範の改正に合わせて皇室経済法も改正され、品位保持のために支出される皇族費は、独立の生計を営む内親王及び女王について、対応する男性皇族と同額になる。これまで対応する男性皇族の半額だった算定額を見直し、「男女不平等」が改正され、当主の彬子さまの皇族費は年間1067万5千円から2135万円となる。
2012年の発言をめぐる経緯と今回の改正
彬子さまは2012年、女性皇族が民間人と結婚した後も皇室にとどまり、宮家を立ち上げる「女性宮家」の創設が議論されていた際に報道機関の取材に対し、女性宮家以外にも選択肢があり得ることを例示する中で、「男系で続いている旧皇族にお戻りいただくとか、現在ある宮家をご養子として継承していただくとか、他に選択肢もあるのではないかと思います。女性宮家の議論だけが先行しているように感じられます」と述べていた。
今回の改正では、旧宮家の男系男子を養子として皇室に受け入れることが可能となった。一方、2012年の発言については、SNS上だけでなく、皇室制度を論じる研究者の間でも、彬子さま自身が旧皇族の復帰や養子制度を提案したかのように引用される例がある。しかし、彬子さまはかねて、皇室制度の決定に皇族は関与する立場にないとの考えを示している。