エジプトのアブドルファタハ・シシ大統領は17日、軍士官学校の卒業式で演説し、サウジアラビアを守るために「あらゆる必要な措置をとる」と述べて、軍事支援に乗り出す考えを示した。サウジがイエメンの反政府勢力フーシによるミサイル・無人機攻撃に苦戦するなか、防空任務の一部を担う方針とみられる。
支援は防衛面に限定、議会に緊急会議を要求
シシ氏は支援は防衛面に限定すると強調した。軍事行動には議会の承認が必要だとして、議会に対して緊急会議の開催を求めた。
米イラン衝突で再燃した戦闘、皇太子が協議
サウジとフーシの対立はイエメン内戦の停戦で下火になっていたが、7月以降、米国とイランの軍事衝突に触発される形で再び戦闘に発展した。9月にはサウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子がエジプトを訪れ、シシ氏とフーシへの対応を協議した。
4か国が安全保障連携を強化
サウジ支援では、サウジと共同防衛協定を結ぶトルコとパキスタンが今月5日、協定に基づいてサウジを防衛するための軍部隊の派遣に合意した。この3か国にエジプトを加えた4か国は、米イラン対立などで中東地域が不安定化するなか、安全保障面での連携を深めている。