【9月13日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領はアイルランド訪問の初日となった12日、アイルランドと英領北アイルランドの統一について「実現してほしい」と述べ、政治的に極めて繊細な問題へと足を踏み入れた。
トランプ氏の発言
アイルランドのミホル・マーティン首相との会談後、トランプ氏は100年以上にわたり分断されているアイルランドの再統一は「素晴らしいことだ」と語った。
トランプ氏は記者団に対し、「最終的には起こることであり、今起きてもよい」としつつ、「当然、英国はそれについて何か言うだろう」と続けた。
背景と英国の反応
アイルランド島は1921年以降、南部のアイルランド共和国と英国の一部である北アイルランドに分断されている。米国は従来、この問題において中立の立場を維持してきた。
英国のアンディ・バーナム首相は前月、統一に関する住民投票は「議題にない」と主張し、統一派のシン・フェイン党から強い反発を引き起こした。
トランプ氏の発言について問われた英首相官邸の報道官は、9日にバーナム氏が議会でベルファスト合意を100%遵守すると誓ったコメントを記者団に参照させた。
ベルファスト合意の内容
北アイルランドで約3000人が死亡した、約30年にわたる宗派間の暴力を終結させた1998年のベルファスト合意の下では、過半数がアイルランド共和国への統合を支持する可能性が高いと英国政府が判断した場合、住民投票を実施することができる。



