台湾統一地方選、中国の統一戦略転換点に 元外交官・柿澤氏が指摘
台湾統一地方選、中国の統一戦略転換点に 元外交官指摘

台湾で11月28日、4年に1度の統一地方選が行われる。日本外務省などで長年にわたり台湾を担当してきた大東文化大学東洋研究所の柿澤未知・兼任研究員は、選挙結果によっては、中国が台湾統一に向けた戦略を転換する可能性があると指摘する。

選挙戦が急速に熱を帯びる

投票まで2カ月を切った頃から、選挙戦が急速に熱を帯び始めた。2022年の前回選挙を経て、現在台湾の22県市のうち最大野党・国民党が15の首長ポストを握る一方、与党・民進党は5にとどまる。当初、この構図は大きく変わらないというのが大方の見方だった。

ところが、台北市長選に出馬した民進党の沈伯洋・立法委員(国会議員に相当)の陣営が9月ごろから予想を上回る盛り上がりを見せ、「洋流」(沈伯洋旋風)が大きな話題となっている。その勢いは他の県市にも広がり、国民党が地盤である台北市や新北市で首長ポストを失う可能性が論じられるようになった。

中国はどう見るか

「双北」と呼ばれる台北市と新北市の選挙結果は、中国の統一戦略に影響を与える可能性がある。柿澤氏は、選挙結果によっては中国が戦略を転換する可能性を指摘しており、今後の動向が注目される。