松井新監督に元球児ら喜び 竜ヶ崎一高OBが甲子園対戦振り返る
松井新監督に元球児ら喜び 竜ヶ崎一高OBが甲子園対戦振り返る

ゴジラの名で親しまれた強打者・松井秀喜さん(52)がプロ野球・読売巨人軍の新監督に就任することが決まった23日、松井さんと甲子園で対戦した竜ヶ崎一高の元選手たちが読売新聞の取材に応じた。衝撃のホームランの思い出を語り、球界の盛り上がりに期待を寄せた。

「今の自分がある」元投手が振り返る

「松井さんと甲子園で対戦したことで、今の自分があると言っても過言ではない」。1991年の甲子園で、竜ヶ崎一高投手としてマウンドで戦った鷺沼智尉さん(53)(旧姓・藁科)は語る。松井さんが日米球界で活躍する中、真っ向勝負を挑んだ自分が注目されたこともあり、力をもらった。

星稜とは3回戦で対戦。八回表、4番の松井さんが打席に入った。2ストライクに追い込んだものの、外角高めに抜けた変化球を右中間スタンドに運ばれた。「打たれた瞬間、ホームランになると分かった。逃げずに勝負したので悔いはなかった」と振り返る。松井さんが甲子園で放った初めての本塁打でもあった。

元遊撃手は現監督として期待

試合前、3年の鷺沼さんにとって、2年の松井さんは特に意識していなかった。だが同じグラウンドに立つと、体格だけでなく、打球の速さに圧倒された。以来、日米球界での活躍ぶりやストイックな姿勢を応援してきた。松井さんがあの日の試合について話していたことを聞いた時は、「覚えていてくれたんだ」とうれしかった。

鷺沼さんは現在、かすみがうら市教育委員会生涯学習課の課長補佐としてスポーツ振興を担当する。「松井監督には球界を代表するスター選手を育ててほしい。松井監督率いる球団が躍進することでプロ野球が盛り上がり、野球選手を目指す子供たちが増えてほしい」と話した。

91年の甲子園で、竜ヶ崎一高遊撃手(当時2年)だった川井政平さん(51)は現在、同校野球部の監督を務める。鷺沼さんが浴びた本塁打を真横で見て「あんなホームランは見たことなかった。高校生では相当ハイレベルなものだった」と振り返る。

「人格者」と松井氏の人柄を称賛

約3年前に知人を通して、松井さんからサイン入り色紙をもらい、監督室に飾っている。松井さんは「ショートの川井君、覚えているよ」と言っていたといい、「対戦相手のこともよく覚えている人格者」と評する。同級生として新たなスタートに期待を寄せ、「ファンの一人としても、若い選手が松井新監督のもとで成長する姿も見てみたい」と話していた。