アジアパラ・ゴールボール男子で日本が金、可児市出身の永野選手が貢献
アジアパラ・ゴールボール男子で日本が金、永野選手が貢献

アジアパラ競技大会(読売新聞社協賚)のゴールボール男子決勝が23日、愛知県豊橋市の市総合体育館で行われ、日本代表が中国を5―3で下し、金メダルを獲得した。岐阜県可児市出身の永野陽希選手(23)(日本国土開発)は決勝戦には出場しなかったものの、今大会5試合に出場して5ゴールを決めるなど、チームの優勝に貢献した。

難病を乗り越え、ゴールボールと出会う

永野選手は中学2年時に、急激な視力低下や中心視野の欠損を引き起こす難病「レーベル遺伝性視神経症」を発症し、県立岐阜盲学校(岐阜市)へ転校。同校でゴールボールを始めた。ゴールボールは、目隠しをした3人ずつのチームが鈴入りのボールを投げ合い、得点を競う競技で、日本代表の合宿を見学した際に「コミュニケーションスポーツで、戦略の奥が深い」と魅力に気づき、競技に打ち込むようになった。

パリへの悔しさを胸に、今大会で躍動

2023年に日本国土開発へ入社し、24年のパリ・パラリンピックを目指したが、代表入りは果たせなかった。テレビで試合解説を務める中で「この舞台に自分が立てたら」と、代表への思いを強くした。今大会では、時速60~70キロのシュートと積極的な攻めを武器に、出場した5試合で5ゴールを挙げる活躍を見せた。

決勝は仲間を鼓舞し、歓喜の金メダル

23日の決勝では、ハーフタイムやタイムアウト中に「一本一本ディフェンスから締めていこう」などと出場選手を鼓舞し、勝利が決まると仲間と抱き合って喜んだ。試合後は「チーム一丸となってつかみ取った金メダル。非常にうれしい」と振り返った。27年にはロサンゼルス・パラリンピックの出場権をかけた大会があり、悲願のパラリンピック出場に向けて「攻撃の幅を広げ、今大会よりも出場機会をもらえるような信頼される選手になる」とさらなる活躍を誓った。