露大統領選出馬目指したナデジディン氏、「外国の代理人」に指定
露大統領選出馬のナデジディン氏「外国の代理人」に

ロシア法務省は10日、ウクライナ侵略に反対して前回2024年のロシア大統領選への出馬を目指したボリス・ナデジディン元下院議員について、米欧のスパイを意味する「外国の代理人」に指定した。指定されると、国や地方の選挙に立候補できない。プーチン政権が9月の下院選からの排除を狙った可能性がある。ナデジディン氏は6月、下院選への出馬を表明していた。

「外国の代理人」指定の意味

「外国の代理人」制度は、ロシア政府が外国の影響を受ける個人や団体を監視・規制するために設けた法律に基づく。指定されると、資金源の開示や活動報告が義務付けられ、違反した場合には罰金や禁錮刑が科される。また、国や地方の選挙に立候補する権利を失うため、政治的活動に大きな制約が生じる。

ナデジディン氏は2024年3月の大統領選に出馬するため、立候補に必要な署名を集めていたが、選挙管理委員会に却下された。彼はウクライナ侵略を公然と批判し、プーチン政権への反対姿勢を明確にしていた。今回の「外国の代理人」指定は、政権批判者に対する締め付けの一環とみられる。

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9月の下院選への影響

ロシアでは9月に下院(国家会議)選挙が予定されている。ナデジディン氏は6月に下院選への出馬を表明していたが、今回の指定により立候補が不可能となった。プーチン政権は、反戦派の候補者を事前に排除することで、選挙結果を有利に進めたい考えとされる。

ナデジディン氏は元下院議員で、1999年から2003年まで下院議員を務めた。その後も政治活動を続け、2024年大統領選では反戦を掲げて注目を集めた。しかし、政権からの圧力は強まる一方で、今回の指定により今後の政治活動はさらに困難になると予想される。

国内外の反応

ロシア国内の野党勢力は、ナデジディン氏の指定を「政治的弾圧」と非難している。一方、欧米諸国はロシア政府の言論弾圧を批判し、ナデジディン氏への支援を表明する可能性がある。国際社会は、ロシアの民主的プロセスに対する懸念を強めており、今回の措置がさらなる制裁や外交的圧力につながるか注目される。

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