ロシアによるウクライナ侵略が始まってから24日で4年半となった。避難民支援を続ける八尾市の市民団体「日本ウクライナ文化交流協会」(小野元裕会長)は今月、ウクライナを訪れ、中部の都市チェルカーシ市と文化やビジネスなどの分野で交流を深める覚書を結んだ。
現状把握のための5回目の訪問
同協会のウクライナ訪問は侵略開始以降、5回目。今回は長引く戦禍に苦しむ国内の現状を把握し、今後の支援に生かす狙いで、11日から21日にかけて首都キーウなどを訪れた。キーウではビクトル・ユシチェンコ元大統領と面会し、歴史・文化の継承や両国の交流について意見を交わした。
「和宇プロジェクト」による覚書締結
覚書は「和宇プロジェクト」と銘打って日本とウクライナの交流を進めるロマン・ミハイリチ氏の仲介で締結。チェルカーシ市との間で文化・芸術活動を活発化させるほか、農業を中心としたビジネス交流を推進する内容が盛り込まれた。小野会長は「支援を続けていくには文化の交流が大切だ。そこにビジネスを交えることで、より結び付きが深まる」と趣旨を語った。
現地の厳しい現状
滞在中、爆撃された駅やスーパー、売り場を失った商店主が路上で野菜や果物を販売する姿を目撃した。同協会が整備した避難所では心身に傷を負った兵士や家族と交流。西部のリビウでは、以前訪問した際にあった1000基の墓地が埋まり、新たな墓地が整備されている様子も確認した。小野会長は「現地は依然として死と隣り合わせの生活が続く。末永い支援で力になれれば」と話している。
同協会は9月6日午後1時半から、大阪市天王寺区の近鉄百貨店上本町店10階「近鉄文化サロン上本町」で帰国報告会を開く。参加無料。問い合わせは同協会(072・926・5134)。



