中国河北省で、発がん性が指摘されるホルムアルデヒドを含む溶液に浸した白菜を出荷していたことが明らかになった。買い付け業者が白菜の鮮度を維持するために行っており、地元当局が事実を認め、中国政府も特別検査に乗り出した。
告発動画で発覚、康保県が事実認定
中国メディアによると、問題はインターネット上の告発動画により発覚した。河北省張家口市の康保県政府は22日、現地調査を実施し、告発内容は事実で、買い付け業者が白菜の輸送時に鮮度を保つために行っていた「違法行為」だと発表した。警察が捜査を進めているほか、流通ルートについて追跡調査を実施しているという。
人民日報が批判、政府が特別検査を指示
中国共産党機関紙の人民日報(電子版)は22日、同問題について「買い付け業者は目先の経済的効果のみを計算し、消費者の生命と健康をないがしろにした」と批判した。ホルムアルデヒドは中国の法律で農産物への使用が禁止されており、業者はコストのかかる冷蔵を避けつつ白菜を腐敗させずに輸送するために使用していたとみられる。
中国国務院(政府)食品安全弁公室や農業農村省などは23日、白菜など腐敗しやすい野菜に関し、各地で特別抜き取り検査や市場での一斉点検を行うよう指示した。市民の生活と密接に関わる食の安全問題を重視しているとみられる。
北京市の卸売市場には流入せず
河北省に隣接する首都・北京市の「新発地農産品卸売市場」は流通経路の追跡調査を行い、22日夜時点で問題の白菜は市場に流入しておらず、「首都の『買い物かご』の供給安全は安定している」と強調した。中国の白菜は韓国などに輸出されているという。
ホルムアルデヒドは刺激臭のある無色の気体で、水に溶けやすく、約40%の水溶液はホルマリンと呼ばれている。



