中国の王毅外相は21日、インドネシアの首都ジャカルタで、スギオノ外相と「包括的戦略対話」の初会合を開いた。中国外務省によると、双方は持続可能な貿易の発展や人工知能(AI)に関する協力拡大のほか、「戦略的自主性の堅持」と「互いの核心的利益の支持」で合意した。
台湾問題で「一つの中国」政策の支持を取り付け
王氏は会談で、トランプ米政権を念頭に「一国主義や覇権的な行為が世界の安全や発展に深刻な打撃を与えている」と強調。中国側によると、スギオノ氏は台湾問題に関し「『一つの中国』政策を揺るがずに実行し、中国の統一の大業を支持する」と述べたという。
両国間には南シナ海を巡る摩擦が存在しているものの、インドネシアは中国との経済協力の拡大に期待している。中国側は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済大国であるインドネシアとの関係強化を重視している。
外務・防衛閣僚会合も開催、軍幹部派遣計画を表明
中国とインドネシアは21日、外相と国防相による外務・防衛閣僚会合(2プラス2)も開催した。両国は昨年4月に北京で2プラス2を初めて開いていた。中国が他国との間で閣僚級の2プラス2を実施するのは、これが初めてだった。
中国の董軍国防相は21日、インドネシアのシャフリィ国防相と個別に会談した。同国国営アンタラ通信によると、シャフリィ氏は会談を受け、軍幹部を教育や訓練のために中国に派遣する計画を明らかにした。
両国は安全保障面でも協力を深めており、両国海軍は今月12日に台湾東方海域で合同航行訓練を行った。



