ホルムズ海峡めぐりイランと協議、オマーンの全方位外交とは
ホルムズ海峡めぐりイランと協議、オマーンの全方位外交とは

米国とイランがホルムズ海峡の問題などで対立を深めるなか、ホルムズ海峡の開放に向けてイランと前向きに協議を続けている国があります。イランの対岸に位置するオマーンです。オマーンの狙いはどこにあるのでしょう。そもそもどんな国なのかも含めて、六つのポイントで解説します。

オマーンはどんな国?

オマーンはアラビア半島の東の端にあり、ホルムズ海峡やアラビア海をはさんでイランと向かい合っている。そのため、昔から海上交通の重要な場所として知られてきた。

「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」に登場する船乗りシンドバッドは、中国まで航海したオマーンの船乗りがモデルになったという説もある。オマーンの首都マスカットにある、山々に囲まれたミラニ砦と伝統的な家屋=2026年3月12日、ロイター

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公用語はアラビア語だが、英語も広く使われている。宗教はイスラム教。多くの人はスンニ派やシーア派ではなく、イバード派という宗派に属している。

君主制国家で、1970年の無血クーデターで即位したカブース前国王がそれまでの鎖国政策から転換して、開国と近代化を進めた。現在は2020年に即位したハイサム国王が国を治めている。

国土面積は約30万9500平方キロメートルで、日本の約85%の広さ。人口は約536万人で、兵庫県とほぼ同規模だ。

オマーン外交の特徴は?

オマーンはさまざまな国と良好な関係を築く「全方位外交」を展開している。そのため「中東のスイス」とも呼ばれる。

オマーンはイランと長年友好関係を維持しており、米国とも緊密な関係を持つ。こうした立場から、地域の緊張緩和や仲介役を担うことが多い。

特にホルムズ海峡をめぐっては、イランとの協議を続けており、海峡の開放に向けた「新航路」の設定に合意間近とされる。

オマーンの狙いは?

オマーンが積極的に仲介役を果たす背景には、自国の安全保障と経済的利益がある。ホルムズ海峡はオマーンにとっても重要な海上交通路であり、その安定は不可欠だ。

また、オマーンはイランとの関係を維持することで、中東地域における影響力を確保しようとしている。さらに、米国とイランの対立が緩和されれば、経済制裁の影響を抑えることもできる。

日本との関係は?

オマーンは日本と長年にわたり友好関係を築いており、原油の輸入など経済的な結びつきが強い。日本もオマーンの安定を支援している。

オマーンの全方位外交は、中東の安定に貢献するものとして期待されている。

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