ネパール地獄絵図、広島原爆上回るエネルギー ニューズウィーク特集
ネパール地獄絵図、広島原爆上回るエネルギー

今週の『週刊文春』(9.17)と『週刊新潮』(9月17日号)は、期せずして上皇ご夫妻の「終活」を特集している。『文春』は「上皇ご夫妻の〝終活〟」、『新潮』は「『将来、愛子に天皇になってほしい』 終活『上皇さま』のお心残り」と題した。

9月2日夜、NHKが「上皇さまの意向受け 将来の葬儀の規模大幅縮小へ」と報じると、各紙が後追いした。両誌の記事はそれを受けたものだ。

上皇さまの葬儀、規模縮小へ

『新潮』によると、昭和天皇の葬儀では「葬場殿の儀」と国の儀式である「大喪の礼」が新宿御苑で執り行われ、国内外からおよそ1万人が参列した。この準備のため、御苑はおよそ2カ月半にわたって閉鎖されたという。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

御陵造営を含む総費用は約100億円。それが上皇さまのご意向で、「一般の告別式にあたる皇室行事『葬場殿の儀』を、皇居・宮殿で執り行う」(宮内庁担当記者)ことになり、参列者数も2500人程度まで減らす方向で進んでいるため、経費の大幅削減も見込めるという。

上皇さまは92歳、上皇后美智子さまは91歳になられる。いつまでもお元気でいていただきたい。それにしても『新潮』が無理やり「愛子天皇」に結びつけるのはあざとい。

ネパールの地獄絵図

『ニューズウィーク日本版』(9.15)大特集の「がん個別化医療が救う命」も興味深く読んだが、同誌ならではの記事は「ネパール地獄絵図」(表紙タイトル。本文記事のタイトルは「ネパールに押し付けられた究極の代償」)だ。

カトマンズの研究者によると、標高約7200メートルのランタン・リルンは世界で99番目に高い山。その約5180メートルの地点から幅610メートルほどの岩盤と氷の塊が約1220メートル下の谷底に落下した。

推計で雪崩の体積は3億立方メートル、オリンピック用プール約12万個分に相当する。生じたエネルギーは広島に投下された原子爆弾を上回るという。

記事は、温室効果ガスによって生じる負担を、気候変動の影響を最前線で受ける貧しい国々に過度に負わせてはならないと、「気候正義(気候の公正)」の問題にも触れている。重要な指摘だ。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ