三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、インドネシアの地方銀行を買収する方針を固めたことが20日、関係者への取材で明らかになった。東南アジア最大の経済大国であるインドネシアでの事業基盤を強化し、成長する現地市場での収益拡大を図る。買収額は数百億円規模とみられる。
買収先はジャカルタ拠点の地銀か
買収対象となるのは、ジャカルタに本拠を置く中堅地銀とみられる。MUFGは既にインドネシアで銀行業務を行っているが、今回の買収により預金や融資の規模を拡大し、法人・個人向けサービスの拡充を目指す。関係者によると、年内にも最終合意に達する見通しだ。
東南アジア戦略の一環
MUFGは東南アジアを重点地域に位置づけ、これまでもタイやフィリピンなどで現地金融機関への出資や買収を進めてきた。インドネシアは人口約2億7000万人を抱え、中間所得層の拡大により金融需要が高まっている。今回の買収は、そうした成長を取り込む狙いがある。
競合との差別化へ
インドネシアでは、三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループも事業を展開しており、邦銀間の競争が激化している。MUFGは今回の買収で、リテール分野でのプレゼンスを高め、競合との差別化を図る方針だ。
MUFGは「個別の取引についてはコメントしない」としているが、業界関係者は「東南アジアでのM&Aは今後も活発になる」と指摘する。



