東ティモール国家警察は19日、首都ディリのホテルで特殊詐欺に関与した疑いがあるとして、日本人を含む男2人を摘発したと発表した。在東ティモール日本大使館は20日、朝日新聞の取材に対し、現地の邦人男性1人が当局に拘束されていることを確認したことを明らかにした。
摘発の詳細と押収品
発表によると、摘発されたのは日本人男性と中国人男性の2人で、ディリ市内中心部から東に車で約20分のホテルで行われた。警察は衛星通信端末3台やパソコン、外国人のパスポート数冊を押収し、国家警察本部で身元確認を含めた捜査を進めている。現場からは東ティモール国籍の清掃員も確認されており、警察が事情を聴いているという。
東ティモール国内で特殊詐欺に関与した疑いで邦人が摘発されるのは異例のケース。日本大使館は「捜査中のため、詳細は差し控える」としている。
東南アジアでの詐欺グループの拡大
東南アジアでは外国人詐欺グループの摘発が相次いでおり、一部のグループはこれまで活動が表面化していなかったインドネシアや東ティモールに流入している。インドネシアでは今年、詐欺に関与したとして少なくとも約590人の外国人が摘発された。東ティモールでも6月から7月にかけて、中国人を中心に300人以上の外国人が摘発されている。東ティモールは取り締まりの対応の遅れから、犯罪組織の流入が危惧されている。
中国政府の支援を受けて建設された東ティモール大統領府がディリに位置するなど、中国との関係が深まる中、詐欺グループの活動が懸念されている。



