仏加首脳、サンピエール・ミクロンで会談 主権尊重の関係強化を発表
仏加首脳、サンピエール・ミクロンで会談 主権尊重を強調

フランスのエマニュエル・マクロン大統領とカナダのマーク・カーニー首相は20日、カナダ大西洋岸沖に位置するフランスの海外領土サンピエール・ミクロンで会談し、両国の関係強化を発表した。米国との関係において両国とも緊張を抱える中での会談となった。

両首脳が「主権」を強調

マクロン氏は共同記者会見で、「私たちはともに、自国が主権を保ち続けることを望む二つの偉大な独立国家であると信じている」と語った。一方のカーニー氏も「歴史は主権を守る者、自らの価値観に忠実であり続ける者を記憶する」と述べた。

マクロン氏は、漁業、安全保障、エネルギーの分野で両国が密接な協力体制を構築していくと表明。一方のカーニー氏は、フランス、カナダ、米国、中国が人工知能(AI)分野で共同作業を行うことを提案した。

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交流の象徴となる訪問

カーニー氏の訪問を受けてマクロン氏は、「危機に瀕した世界において、私たちの友情は強みだ」とX(旧ツイッター)に投稿。「私たちは共に、主権、決定の自由、そして平和と繁栄の未来を築く意思を表明する」と付け加えた。カーニー氏も「友よ、会えて嬉しい」と英語とフランス語でXに投稿した。

今回の訪問は極めて重要な象徴的意味を帯びている。同諸島は、かつてフランスが現在のカナダや米国にまたがり支配していた広大な領土の面影を残す、北米に現存する唯一のフランス領である。

EU準加盟国構想も焦点に

この会談を前に、欧州連合(EU)はカナダに対し、「準加盟国」とする提案をしている。併合まで示唆したトランプ氏との対立が深まる中、カナダのカーニー氏はこの準加盟国構想を歓迎しており、自国を「欧州域外で最も欧州的な国」と表現している。

会談に先立ち、仏大統領府は今回の共同訪問について、カナダとフランスが「自由、民主主義、法の支配、国家の主権尊重という共通の価値観」を共有していることを強調するものだと説明していた。20日の共同記者会見では、まさにそのメッセージが明確に打ち出された。両首脳ともトランプ氏の名を直接挙げることはなかったものの、同氏の影響が両首脳の演説に色濃く反映されていた。

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