エジプト日本学校(EJS)は、9月に始まった新学期から、中学生を対象に日本語を学ぶカリキュラムを導入した。独立行政法人「国際交流基金」(本部・東京)の支援で実現し、両国の架け橋となる人材の育成を目指す。
スエズの教室で日本語の授業
スエズ運河の玄関口となるエジプト北東部の港湾都市スエズ。12日、EJS中学部の教室では、生徒たちが日本語で自己紹介の練習をしていた。
「ヤスミーンです。7年生です」。教室のスクリーンに映る日本語教材を見ながら生徒が声を合わせると、エジプト人教師が「よくできました」と語りかけた。40分間の授業では、数字の数え方も学んだ。
両政府合意から10年、100校超に
中学1年生のトカ・ムハンマドさん(12)は、「日本語は美しい言語。将来は日本語とアラビア語の通訳士になりたい」と語った。
エジプトでは10年前の日エジプト両政府の合意に基づき、2018年以降、各地でEJSが設立されてきた。今年9月時点で100校を超える。
10校で実施、週120分の授業
今学期から日本語の授業を取り入れたのは、スエズやカイロなどにある計10校の中学部。いずれもエジプト人の日本語教員を配置できた学校だ。国際交流基金が教員の研修や教材の提供、カリキュラムの作成などを支援してきた。授業は週に計120分(3コマ)行われる。
国際交流基金カイロ日本文化センターの橋本歩所長は、「日本語の勉強を通して文化も学んでほしい」と語った。日本語を教える学校を増やすため、今後、エジプト政府と協議していきたいという。