LINEヤフー新オフィス、出社を「楽」に 3つのキーワードで設計
LINEヤフー新オフィス、出社を「楽」に 3つのキーワードで設計

LINEヤフーは2026年5月、出社回帰に対応する新オフィスを東京メトロ「落合南長崎駅」を降りてすぐの場所に開設した。16フロア約5万4000平方メートルの広大なスペースで、約7000人が働いている。同社は2025年4月にフルリモートを廃止し、2026年4月1日から出社回数を原則週3回に引き上げており、働く場所がオフィスへ戻る中で新たな拠点が必要となっていた。

「出社を楽に」をキーワードに設計

新オフィス作りのプロジェクトがスタートしたのは2025年1月。全部署から代表者が集まったオフィス分科会での全3回のワークショップを皮切りに、週2回ほど集まってキーワードやコンセプト設計、機能面について議論した。その中で浮かび上がってきたのが「出社を楽に」というキーワードだ。

新オフィス作りの中心を担ったLINEヤフーの藤田和平氏(デザイン統括本部)は「今までフルリモート勤務でしたから、出社回帰に反発する社員がいる気持ちも分かります」と話す。それでも出社して、対面で仕事をする価値があると強調する。

「リモートワーク中の自宅の快適さに、オフィスは敵わない面もある。ただ、働きやすさという点で考えると、オフィスに行けば同僚との顔を合わせた会議、雑談を交えたコミュニケーション、一緒に昼食を取るといった体験ができ、その結果、仕事の質や満足度の向上につながることがあります。機能面では出社をラクにすることを意識し『生活の動線の先にオフィスがある』空間になるようなデザインを心掛けました」(藤田氏)

3つのキーワードで設計

オフィス分科会では、エンジニアやデザイナーからは「デュアルモニターや昇降デスク、仕切りがほしい」という声が、営業からは「コミュニケーションが促進されるような場がほしい」などさまざまな意見が出された。それらをまとめ「Talk」(親しみ・共存)、「Boost」(革新性・創造)、「Easy」(分かりやすさ・快適性)という3つのキーワードを基に新オフィスを設計したという。

新オフィスの14階エントランスでは、同社オリジナルキャラクターの「ブラウン」「けんさく」が出迎える。非番をイメージした「イノベーションエッジ」と呼ばれる角度(62度)が、エントランスのベンチや照明のデザインなど随所に見られた。