牛丼チェーン「すき家」は2026年7月、牛丼並盛の価格を450円から480円に引き上げた。原材料費や人件費、光熱費の上昇が理由とされる。この値上げは、2025年3月に発生した異物混入事件からの顧客回復を経て実施された。
異物混入事件後の客数回復
すき家は2025年3月、異物混入事件を公表し、全店舗を数日間休業して安全対策を講じた。その後、客数は大幅に減少し、同年4月には前年同月比16%減にまで落ち込んだ。同年9月には牛丼を30~40円値下げする異例の対策に踏み切り、客数は徐々に回復した。
値上げは「元の水準」への回帰
値下げ後の客数は前年を上回る水準にまで回復し、2026年2月には前年を超えた。4月以降は事件前の水準を大幅に上回り、7月の値上げに至った。今回の値上げは単なる価格引き上げではなく、事件前の価格水準に戻す意味合いが強いとみられる。
ゼンショーホールディングスの成長
すき家を傘下に持つゼンショーホールディングスは、かつて業界3位だったすき家を買収し、現在は売上高1.2兆円のトップ企業に成長した。急成長の影で様々な課題も指摘されてきたが、今回の値上げはその戦略の一環と位置づけられる。
牛丼各社は今後、どのような成長戦略を描くのか。業界の動向が注目される。



