農林水産省は28日、6月末のコメの民間在庫量が、比較できる2004年以降で最大の243万トンになったと発表した。在庫が記録的な水準に膨らんだことで、米価下落が加速する可能性がある。政府や自民党内には、備蓄米の早期買い戻しを求める声があるが、当面見送る方針も公表した。
在庫量の予想を上振れ
この日、食料・農業・農村政策審議会の食糧部会で示された。農水省は3月、昨年6月末は155万トンだった在庫量が、今年同時期に221万~234万トンに増えると予想していたが、さらに上ぶれた。農水省は昨年産の需要量が691万~704万トンになると見ていたが、実際には683万トンにとどまったためだ。
民間輸入の急増
農水省は理由について「予測に織り込んでいない関税を支払う民間貿易により輸入するコメが、昨年度に約11万トンあったため」としている。高額の関税を支払う民間輸入は、例年は数百トンしかなかったが、令和の米騒動後の米価高騰で急増している。
高い米価を背景に、農家の主…



