20日の東京外国為替市場で、対ドル円相場は一時1ドル=158円前半をつけた。前日夕から1円ほど円高が進んだ。米財務省が新たな国債買い入れ策を打ち出し、米長期金利が大幅に低下。日米の金利差縮小が意識され、円を買ってドルを売る動きが広がった。
米財務省の国債買い戻し上限引き上げ
米財務省は19日、償還までの期間が10年を超える米国債について、1回あたりの買い戻し(バイバック)の上限額を引き上げると発表した。これまでの20億ドル(約3166億円)を、倍の40億ドル以上にする。実施期間は9月9日から11月4日まで。
発行から時間が経ち、市場で売買しにくくなった国債を財務省が買い入れて消却し、流動性(換金しやすさ)を高めることを狙う。長期金利を引き下げる(価格は上昇)効果もある。
市場への影響と今後の見通し
米長期金利の動きは欧州や日本にも波及し、20日の東京市場でも長期金利が急低下した。市場参加者は、米財務省の措置が金利上昇圧力を一時的に和らげる可能性があるとみているが、今後の米経済指標や金融政策次第では再び金利が上昇するリスクも指摘されている。



