前館長、入金作業8か月放置…植田正治写真美術館の着服問題で町が明かす
前館長、入金作業8か月放置…植田正治写真美術館の着服問題

鳥取県の伯耆町立植田正治写真美術館の前館長が7年にわたり、入館料約2600万円を着服したとされる問題で、前館長が、開館日ごとに行う必要のある町への入金作業を8か月以上放置していた時期があったことがわかった。5日の町議会調査特別委員会(百条委員会)で町が明らかにした。

入金は数か月に一度に

町の財務規則では、現金の収納時は原則的に「当日か翌日」に金融機関などへ払い込むことを定めている。町によると、前館長は2019年4月に就任。町への入金作業はそれまで規則通りに行われてきたが、就任後は数か月に一度になり、24年度は12月に入るまで一度もなかった。

この時は、入金と同時に会計課へ届く金融機関からの伝票が8か月以上届かないことから、同課の担当者が町教育委員会に相談。町教委から前館長に連絡し、入金を促したことがあったという。

チェック機能の不備を認める

議員からは、こうした入金遅れの常態化について「なぜ、チェックや審査の対象にならなかったのか」との質問があり、町側は「結果的にチェックが働かなかった」と回答した。

百条委ではこのほか、前館長の就任時に、それまで3人だった正職員の数を1人減らし、代わりに5人だった臨時職員を1人増やす職員の配置変更があったと町側が説明。当初はこの臨時職員が入館料の管理を担当していたが、20年度から前館長が1人で担当するようになり、町教委も把握していたという。

次回委員会は11月5日。