財務省が20日発表した7月の貿易統計(速報)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6345億円の赤字となった。貿易赤字は3カ月連続で、赤字幅は前年同月(1563億円)の4倍に拡大した。中東情勢悪化による原油輸入コストの上昇が響いた。
輸入額は過去最高、原油価格が高騰
輸入額は27.8%増の12兆1463億円で過去最高を更新した。原油の輸入は数量ベースで5.5%増と4カ月ぶりに増加し、金額ベースでは87.8%増の1兆4089億円となった。円建ての輸入単価(1キロリットルあたり)は前年同月より78%高い水準だった。
中東からの原油輸入減少、米国から代替調達
地域別では、中東からの原油輸入が数量ベースで32.8%減少した。ホルムズ海峡の船舶航行が滞ったことを受けて政府などは代替調達を進めており、米国からの輸入は約9倍に増加した。ナフサなどの揮発油は世界全体からの輸入数量が23.2%減少した。
輸出も過去最高、自動車や半導体がけん引
一方、全体の輸出額は23.2%増の11兆5118億円と過去最高を更新。米国向けの自動車や中国への半導体など電子部品の輸出が伸びた。対ドルの為替レートが前年同月比で11.2%円安に振れたことも影響したとみられる。



