読売新聞社が公表する日本株の株価指数「読売333」は、2026年8月3日週に週間で1.8%高となりました。日経平均は1.9%高、TOPIXは1.8%高で、3指数がそろって上昇しました。
AI関連の動きと為替の影響
8月相場に入り、AI関連は7月最終週の強い見直し買いを受けて売り圧力が和らいだものの、完全な復活には至らず、週後半には売り直される場面も見られました。5日にはAI関連の多くが大幅高となり、日経平均は2000円を超える上昇を記録しました。また、日米の協調介入実施が伝わり、為替市場ではドル円が大きく円高に振れました。それでも日本株全体では決算を材料に強く買われる銘柄が多く、週間では3指数がそろって上昇しました。
指数ごとの値動きの違い
3指数の週間騰落率は同程度でしたが、日々の値動きには違いが見られました。日経平均はAI関連が強く買われた5日の上げが大きく、週間では最もパフォーマンスが良かったものの、下落日の方が多い2勝3敗で、AI関連に翻弄される展開が続きました。一方、読売333とTOPIXはともに4勝1敗で、AI関連が弱い日も他の銘柄に買いが入り、月曜の下落後は堅調に推移しました。
個別銘柄の動向
決算を材料に上昇した銘柄が多く、今期2度目の上方修正を発表したフジクラ(5803)が急騰。古河電気工業(5801)も上方修正を受けて強く買われ、電線株の動きが良かったです。ヤマハ発動機(7272)は通期見通しの上方修正とOLV事業の構造改革を発表し、週間で3割を超える上昇となりました。
一方、ファナック(6954)は通期見通しを上方修正したものの市場の期待には届かず、決算発表翌営業日に大幅安。第1四半期が大幅な減益となった富士フイルムHD(4901)やBIPROGY(8056)は急落しました。
構成銘柄紹介
三菱マテリアル(5711)は、銅の精錬など金属資源関連事業を展開。第1四半期決算と併せて通期見通しを上方修正し、連結営業利益見通しを従来の360億円から1300億円(前期比2.1倍)に大幅に引き上げました。これがポジティブサプライズとなり、決算を受けた7日の株価はストップ高となりました。時価総額は約6800億円です。
オムロン(6645)は、血圧計や体温計で知られますが、業績の柱は制御機器事業。京都に本社を置き、社名はかつての本社所在地・御室(おむろ)に由来します。第1四半期は制御機器事業が好調で大幅な増収増益を達成し、通期見通しも上方修正。株価も好決算に強い反応を示しました。時価総額は約1兆3700億円です。
読売333とは
「読売333」は、読売新聞社が公表する株価指数で、333銘柄をすべて同じ比率(約0.3%)で組み入れる「等ウェート型」の算出方法が特徴です。算出実務は野村フィデューシャリー・リサーチ&コンサルティングが担当し、国内上場株式から売買代金と浮動株時価総額で銘柄を選定。年4回のウェート調整と、毎年11月最終金曜日の銘柄入れ替えを実施します。



