東京ゲームショウ2026、台風で最終日中止も4日間で25万7642人集める
TGS2026、台風で最終日中止も4日間で25万人超え

2026年9月17~20日の4日間、幕張メッセにて東京ゲームショウ2026(TGS2026)が開催された。当初は9月17~21日の5日間開催が予定されていたが、最終日となる21日が台風の直撃により開催を見合わせ、初の5日間開催は実現しなかった。総来場者数は25万7642人で、昨年より微減となった。

初の5日間開催、日数よりも改善すべきは「広さ」

5日間開催としたのは、来場者数と出展社数の増加から、一般公開日を2日から3日に拡大し、来場者の分散を図るのが目的だった。しかし、根本的な問題として会場が狭いことがあり、混雑解消には抜本的な対策が必要との声もある。

出展者側にとっては特に切実な問題だ。海外のゲームショウと比較すると、中国・上海のChinaJoyは14万平方メートル、ドイツ・ケルンのgamescomは23万3000平方メートルで、TGSの7万5000平方メートルの約2倍、3倍の面積となっている。仮に東京ビッグサイトに会場を移したとしても、東棟、西棟、南棟すべてを合わせても総展示面積は11万5000平方メートルで、ChinaJoyやgamescomには届かない。有明GYM-EXまで広げても9400平方メートル増えるだけだ。コンベンションセンターのキャパシティが上がっても、ホテルなどの宿泊施設が増えない限り、イベント開催としての問題解決にはならないだろう。

注目タイトルが集結、各社ブースで人気

今回のTGSでは、セガ/アトラスの『STRANGER THAN HEAVEN』や『ペルソナ4 リバイバル』、カプコンの『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』、スクウェア・エニックスの『FFVII リベリーション』が注目タイトルとして人気を集めた。特に『STRANGER THAN HEAVEN』は龍が如くスタジオが制作した新作で、コマンドバトルになった『龍が如く』シリーズからリアルタイムアクションに戻っており、以前からのファンからも高い注目を浴びていた。

セガ/アトラスブースでは『STRANGER THAN HEAVEN』が目立ち、カプコンブースでは『モンスターハンターワイルズ:アセンダンス』や『ドラゴンズドグマ2』など人気タイトルが並んだ。KONAMIブースでは『Castlebania:Belmont’s Curse』や『ワイワイワールド Craft』など多くの試遊台が人気を博した。スクウェア・エニックスブースでは『ファイナルファンタジーVII リベレーション』の試遊体験に来場者が殺到した。コーエーテクモゲームスブースでは『Wo Long 2:Wings of Ember』の曹仁の大型立像が目立ち、『進撃の巨人3』の巨大バールンもあった。

他業種参入で活気づいたインディーゲームコーナー

大手ゲームメーカーブースに負けず劣らず活況だったのがインディーゲームコーナーだ。年々存在感が増すインディーゲームだが、今年もその勢いは相当なものだった。特に他業種大手企業の参入が目立ち、PARCO GAMESや講談社ゲームラボ、集英社ゲームズ、東映ゲームズなどがパブリッシング事業を展開。開発自体は行わず、販売やプロデュースに特化している。

無理に開発陣を集めてゼロから開発するよりも、有能なインディーデベロッパーと手を組むことで質の高いゲームをリリースできる利点がある。デベロッパー側も広告や宣伝を任せることができ、個人や小規模団体では難しい規模でゲームを周知させられる。出版社の参入が目立つが、漫画家や作家と編集者の関係性に似ており、パブリッシャー(編集者)がデベロッパー(漫画家や作家)を見いだし、ブラッシュアップさせて世に送る構図ができあがっている。2000万本以上を売り上げた『めっちゃカメレオン』のようにパブリッシャーを付けずに大ヒットした事例もあるが、ある意味運が良かった部分もあり、多くのデベロッパーが真似できるものではないという。

ホール9~11に展開するインディーゲームコーナーは、メジャーメーカーが並ぶ一般展示コーナーに引けを取らない盛況ぶりだった。同じく他業種からの参入として、Sanrio Gamesもゲームメーカーとして新たに参入。強力な自社キャラクターIPを生かし、単純なキャラクターゲームとせずしっかり作り込んだゲームとしてリリースしており、今回のTGSでもゲーム自体の評価はかなり高かった。

また、インディーゲームと切っても切れないのがアカデミーコーナーだ。高校、専門学校、大学が出展し、展示しているゲームは当然インディーゲーム。誰にでもゲームを作りやすい環境になったことで、学生にも恩恵が及んでいる。ブースの運営スタッフもほとんど学生が行っており、TGS出展がひとつの学校行事として成立している。ゲーム系の学校への進学を考えている人には、オープンキャンパス的に体験できるのも魅力だ。

親子向けイベントは豪華な会場で実施、来年こそ5日間の真価

毎年イベントホールで開催していたファミリーゲームパークは、会期中の改修作業で使用できず、近隣のTPK東京ベイ幕張ホールを使用した。ホテル内のイベントホールだけに本会場よりも豪華な作りで、全面じゅうたん敷きのうえ廊下の椅子も立派なものだった。ファミリーゲームパークでは、ゲームの試遊ができるアソビバ!とゲームを作る体験ができるマナビバ!のふたつのコンテンツを用意。マナビバ!ではプログラミング、サウンドクリエイト、グラフィック体験などができた。ステージでは毎日『ぷよぷよeスポーツ』の大会が行われ、ゆうき選手もゲストで登場し、エキシビションとしてぶっつけ本番で17連鎖をやってのけた。

TGS2026は総来場者数が25万7642人と昨年より微減した。ただ、今回は5日間開催でチケットの販売も抑え気味にしていたため、4日開催となってしまったための結果と言える。5日間で開催していたら、過去最大の29万人は余裕で超えていたのではないかとの見方もある。来年も5日間開催が発表されており、今度こそ5日間の真価を発揮するTGSになることが期待される。