外資系IT企業の米国本社にシニア・プロダクト・マネージャーとして勤務する福原たまねぎ氏は、米国転籍後に仕事量が40〜50%減少したと明かす。その鍵は「忘れる」という大胆なタスク管理法にあるという。
「あったらよいもの」は後回しに
福原氏は新著『世界の一流が休むためにやっていること』(朝日新聞出版)で、P0(絶対必要なもの)とP1(あったら良いもの)を明確に区別する手法を紹介。P1は積極的に後回しにし、場合によっては完全に捨てる。これにより、チーム全体が最重要タスクに集中できるという。
優先順位ではなく「捨てる」
従来の優先順位付けとは異なり、P0/P1方式ではP1をスケジュールに組み込まず、「余裕があればやる」程度に位置づける。福原氏は「日本で10年以上働いていた時も優先順位はつけていたが、すべてのタスクをこなす前提だった。しかし米国では、本当に大事なことだけに集中し、残りは忘れる」と説明する。
写真共有アプリ開発に例える
同氏はこの手法を写真共有アプリの開発に例える。最初はアップロード機能だけに絞り、フィルターやアルバム機能といった「あったら良いもの」は後回しにする。いきなり全部やろうとすると効率が悪く、むしろ「やらなくていいこと」を明確にすることが重要だと強調する。
黙って素早くやるのを卒業
福原氏は「黙って素早く仕事をするというスタイルを卒業することが大事」と指摘。日本の職場では「与えられたタスクをすべてこなして一人前」という認識が根強いが、それでは休む時間が生まれない。米国流のアグレッシブなタスクの捨て方に最初は慣れなかったが、今では「それでいい」と確信しているという。



