なぜ上質な紳士服が1000円で買えるのか?経済学のカラクリ
なぜ上質な紳士服が1000円で買えるのか?経済学のカラクリ

紳士服量販店では、1着4万~5万円のスーツを2着購入すると、2着目が半額や9800円、時には1000円になることがある。この驚くべき価格設定の背景には、経済学の原則に基づいた合理的な商法が存在する。

販売効率の悪さが生む価格戦略

紳士服の小売業は、販売効率が非常に悪い。一定の広さの売り場が必要で、サイズ・色・柄など多様な製品を用意し、試着や裾上げなど店員の手間がかかる。さらに、平日の昼間は来客が少ないにもかかわらず、店を開けスタッフを配置しなければならない。こうした固定費を回収するため、追加コストが低い商品を格安で提供することで、顧客を引きつけつつ収益を確保する仕組みとなっている。

店も顧客もメリットを享受

この販売方法は、店側にとっては在庫回転率の向上や固定費の分散につながり、顧客にとっては通常よりはるかに安い価格で高品質なスーツを入手できる利点がある。経済学的に見れば、追加コスト(限界費用)が低い商品を値引きして販売することは、双方に利益をもたらす合理的な戦略である。

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