暑い熊谷にマルコメの甘酒自販機登場、熱中症対策で市と連携 海外でも健康飲料として注目
暑い熊谷にマルコメ甘酒自販機、熱中症対策で市と連携

「暑いまち」として知られる埼玉県熊谷市の子育て支援・保健拠点施設に6月、こうじの甘酒の自動販売機が登場した。ノンアルコールで子どもでも飲める甘酒は、適度な塩分を含み熱中症対策に適しているとして、市が製造元のマルコメと協力して設置した。

甘酒指数で熱中症警戒レベルを表示

自販機の液晶モニターには気象情報会社ウェザーマップが気温や湿度などを基に算出した「甘酒指数」が表示され、甘酒のお薦め度合いと熱中症への警戒レベルを示している。長女(3)と一緒に施設を訪れた女性(37)は豆乳ブレンド甘酒(100円)を選び、「甘さすっきり。冷たくて飲みやすい」と笑顔を見せた。熊谷市広報広聴課の伊藤真之さんは「企業とのコラボで『暑さ対策日本一』のまちをアピールしたい」と話す。

地域伝承を元にした「おいせ甘酒」開発

名古屋市の広告会社トガルは今年3月、会社が立地する名古屋駅西側地域の言い伝えを元にした「おいせ甘酒」を開発した。社長の小嶋豊さんによると、江戸時代、この地域で疫病が広まり、村人たちが笈瀬川の水と米を使って甘酒を作り病人に飲ませたところ、病が癒えたという伝承がある。今も地域の二つの神社で「甘酒祭」が開かれているが、近年はリニア中央新幹線の開業を見据え街は変わりつつある。小嶋さんは「伝承を受け継ぎ、住民の地域への愛着を育みたい」と2年前から開発に取り組んできた。地域の土産物店で1本(300グラム)880円で販売している。

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甘酒市場は年間147億円、定番飲料に

日本伝統の飲み物である甘酒が改めて注目されるようになったのは2010年代。こうじが発酵調味料などとして人気となるなか、甘酒にも関心が集まった。甘酒にはこうじの甘酒と酒かすを溶かした甘酒の2種類がある。どちらもかつては冬場に体を温めるために飲むイメージが強かったが、近年は夏バテ対策などとして冷やして飲まれるようになった。調査会社インテージによると、冬と夏に販売額が大きくなるものの一年中購入されており、2025年の販売額は147億円にのぼる。全国約600種類の甘酒を飲み比べる「甘酒探求家」の藤井寛さんは「甘酒はすでに飲み物のジャンルとして定番化してきている」と話す。

海外輸出も進む日本の食文化

甘酒は海外にも輸出され、健康飲料として注目を集めている。日本の食文化を伝える役割も果たしており、地域おこしや特産品としての活用も広がっている。

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