東京製鉄の奈良暢明社長は、自動車用鋼板に鉄スクラップを原料とする「再生鉄」を使う機運が高まっていると指摘。トヨタも採用するなど変化の兆しが見える中、その背景や課題を語った。
電炉専業の強みと課題
同社は電炉を専業とし、建物の解体や廃車から出る鉄スクラップを原料にしている。国内で年間約3千万トン発生するスクラップを活用し、「資源を循環させる環境貢献とビジネスを両立できるモデル」と奈良社長は説明する。
これまで自動車用鋼板は高炉メーカーが石炭と鉄鉱石から製造するのが主流だった。東京製鉄の製品の6割を占める鋼板は主に製造業向けだが、鉄スクラップ由来のため「不純物があって使い勝手が良くない」との声もあったという。奈良社長は、様々な用途に適した鋼板の開発を進めていると述べた。



