トラブルメーカーの新入社員が増えた背景には、学校で本格的なゆとり教育を受けてきた「ゆとり世代」が社会に出始めたことがあると関係者は指摘する。
ゆとり教育の始まり
ゆとり教育は、1970年代に落ちこぼれや非行で教育現場が荒廃し、その原因が詰め込み教育にあったとの反省から、学習内容を減らした教育のこと。77年の学習指導要領の改訂を受け、80年度から「ゆとりと充実」「ゆとりと潤い」を重視する教育が始まった。学習指導要領は学校がカリキュラムを編成する際の基準で、全国どこでも一定の水準の教育が受けられるように文部科学省が告示する。法的拘束力もある。
新しい教育観の導入
続く89年の改訂では子どものヤル気や関心を重視した「新しい教育観」が導入され、個性を生かした教育の充実が92年度から実施される。この時点で教師は「教える」立場から、「育む」「支える」立場へ変わったといわれる。
問題視される98年の改訂
ゆとり教育をさらに推し進め、現在関係者の間で問題視されているのが98年の改訂である。この改訂により、学習内容が大幅に削減され、学力低下や社会性の不足が懸念されている。



