住友生命保険会長の佐藤義雄氏が、舩橋晴雄著『古典に学ぶ経営術三十六計』を紹介している。同書は世阿弥の『風姿花伝』、本居宣長の『うひ山ぶみ』など、日本の古典から現代の経営に応用できる一節を紹介する内容だ。
古典に学ぶ普遍的なリーダーシップ
著者はビジネスの成否は戦略より人を統率する力によると語り、長く読み継がれた書物に見られる普遍的なリーダーシップをわかりやすく解説する。佐藤氏は、欧米出自の経営書が多い中で、日本人になじまない部分があると指摘。その点、本書に引用された教えは日本独自の歴史の中で語り継がれた古典に基づき、現代人も影響を受けていると共感したという。
日本経済の故郷を訪ねる一冊
本書には住友本家に伝わる法書も登場する。佐藤氏は、『古典に学ぶ経営術三十六計』(ウェッジ刊)を、日本経済の故郷を訪ねるような気持ちで紐解いてほしい貴重な一冊だと述べている。
佐藤義雄氏は1949年福岡県生まれ。73年九州大学法学部卒業後、住友生命保険に入社。営業畑と運用畑を中心に歩み、2000年取締役嘱総合法人本部長、常務取締役などを経て07年より社長、14年より現職。趣味は読書で、特に中国古典や歴史小説を多く読む。



